Next Google

巷で話題のWeb2.0のフラッグシップ、先週の日経ビジネスでも取り上げられたgoogleなわけですが、1998年に他の検索エンジンに大幅に遅れて登場したときはまさかこんなになるとは思ってなかったよ。確かに他の検索エンジンがポータルを目指してごてごてと醜く機能を増やしていく中で、あっけないほどのシンプルな画面と質の良い検索結果が魅力的で皆に「これいいよ」って勧めまくってたんだけど、その後、他の検索エンジンはことごとく駆逐され唯一残ったのがgoogleで、今じゃ売上数千億円。「広告も掲載せずにどうやって儲けるつもりなんだろうね」「企業に検索エンジンのソフトウェアを販売してるみたいだよ」「そんなんで儲かるの?」なんて今となってはなんとナイーブな会話をしてたことよ。googleの中の人はこうなることを当初から計画していたんだろうか。恐ろしや…。

日経ビジネスを読んでいてショックを受けたのは鯖寿司屋の話。そんなに検索連動型広告って効果あんの?それならもう楽天いらないじゃん。ショッピングモールというのは集客するための仕掛けなわけで、そこに集まった客を各店舗へ誘導してくれるのが売りなんだけど、今じゃ検索エンジンからダイレクトにお店へ「ごめんくださ〜い」。検索結果のお店を訪ねてみると楽天内のお店だったということはよくあるし。なのでオンラインショップをやりたい場合は楽天に出店しなくても「ふつーのホームページ」+「SEO,アフィリエイト」でいいっちゅうことやね。

google時代のインターネット空間はキーワードで秩序付けられている。つまりインターネット上の住所はIPアドレスでもドメイン名でもなくてキーワード。キーワードの土地を割り当てているのがgoogle様。検索結果の上位に出てくれば大都市の一等地だけど、後ろのほうなら辺鄙な片田舎。出てこなきゃ存在しないも同じ。

キーワードで戦ったらもうgoogleには勝てないでしょ。でもインターネットってキーワードだけ?文字情報だけ? 何かキーワードじゃないもの、文字情報じゃないものとサイトをマッピングする仕掛けを考えればnext googleになれる? 何かないかなぁ。例えばユーザがたどってきたサイトの履歴からユーザの意図を推測し、最適なサイトをリコメンドするとか…。あぁ、発想が貧困…。